ほら。こわくないこわくない。
予告編が一番面白い映画ってある。
そう思ってしまったのが、新しい年を迎えて最初に見た映画。
「IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。」
ただ怖いだけのホラー映画ではないのね。
子供の頃の友情を大人になってからも持ち続ける登場人物たちの姿を見て、
スタンド・バイ・ミーを思わせる。
そういえば原作はスティーヴン・キングだった。(作品中にもカメオ出演してる)
"IT"は現実世界で持っている恐怖を意味しているようで
大人になっても持ち続けてしまっている恐怖と向き合い、闘って克服する。
以前、脚本家/映画監督/スクリプトドクターの三宅隆太さんのイベントでホラー映画について
「恐怖っていうのは防御の感情。生き延びるための感情。生存本能として出てくるのが恐怖。危機的状況をどう対処するか?というのがベースにある。」と仰っていた。
私が思ったこととはちょっと違うかもしれないけど、この言葉を思い出させる映画だった。
自分の中に巣くう恐怖と対峙することが、生きることにちゃんと向き合わせてくれる。
映画の最後に出てくる手紙のメッセージが、スティーヴン・キングが作品中に込めた思いなんだと思う。
僕は怯え続けた
次に起こることに怯え
やり残したことに怯え…
それはダメだ
自分らしく生きろ
うん。でもね、全然怖くなくてね。
ピエロの雰囲気がもつ独特な怖さは所々にあったけど、
後半はまさに「戦い」って感じで、ピエロがパワフルすぎる。。
そして、いかんせん長い。2時間49分。
怖さの種類っていろいろあると思うけど、日本人の私はじわじわ怖いJホラーが好きなのかもしれない。