しまんちゅの日記

~映像翻訳と映画と沖縄~

私は戦いに出て失敗してやる

無意識に何かの答えを求めている時、図書館に行く。

本屋さんに行くのが王道かもしれないけれど

新品の本は色が華やかで何か落ち着かない。

図書館の本は、少しくすんでいて目に優しく

ゆっくりと背表紙を眺めることができる。

 

必ず、何か見つかる。

一冊見つかると、数珠つなぎにいろんな本を手に取っていくことになる。

なんだか心が開くのだ。

そして、その時に必要な言葉を拾える。

 

今日、何かを探していたわけではなかったのに

私を助けてくれる言葉を拾った。

本の中ではなく、Netflixの中だった。

 

映画「ブレネー・ブラウン:勇気を出して」

 

ブレネー・ブラウンはスタンダップコメディアンではない。

彼女は「恥」の研究者だ。

そして、とんでもないストーリーテラー。最高におもしろい。

 

開始5分で、前準備が必要なことがわかる。

先にTEDでの講演を見なくてはいけない。

この2つのTED TALKも面白かった。何度でも繰り返し見たいTALK

 

www.ted.com

 

 

www.ted.com

 

改めて映画に戻る。

人間の感情の研究者だからか、彼女の話には共感しかない。

テディ・ルーズベルトのくだりはとてもわかる。

突然、神が下りてくることがある。

 

私が拾ったのはこの言葉だ。

“失敗を恐れない”ではなく
“必ず失敗する”

“勇敢に生きたら失敗する”

 

最近起きたことで、どうしても自分に自信が持てなかった。

信頼している人に相談して、力強い言葉をもらった。

それでも、私は失敗することを恐れていた。

 

ブレネーは言う。

「勇敢に生きたら必ず失敗する。

でも、称賛に値するのは戦いに出る者。」

 

私は前提が間違っていた。

なんだ。勝負に出たら、”必ず”失敗するのか。

それなら怖がる理由がないのかもしれない。

できることを、やるだけだ。

絶対、失敗するし。

 

彼女の書籍がベストセラーになるのもうなずける。

次々と出てくる彼女の言葉は

ノートに書き写したいくらい私の心に刺さる。

 

「女性は自分の体形を恥じて、男性は自分の弱さを恥じる」

 

「人は最も愛している相手を一番激しく攻撃する。

なぜなら、相手の弱さを見るのが怖いから。

無防備になるのが怖いから傷つけあう」

 

「失敗する気がないなら革新できない

無防備になる覚悟がなければ創造できない」

 

最後に話された彼女の娘の葛藤の話は

まるで自分を見ているようで泣けてくる。

邦題にもなっている「勇気を出して」の意味がわかる。

 

生きるって、誰かと闘っているのではなく

自分との闘いの繰り返しなのだな。

vulnerability

自分の弱さを受けいれていこう。