しまんちゅの日記

~映像翻訳と映画と沖縄~

かきなぐりをなぐりたい

 

仕事で使う100ページくらいのノートを取り出して

彼は「こんなに分厚いの使い終わっちゃった。」と言った。

ノートの中身を見ることはないけど、見なくてもわかる。

彼の性格上、きっと彼自身でしか読めないくらいの書きなぐりの字で

ページが埋め尽くされているだろう。

私のノートも、私にしかわからない字で書きなぐられている。

ノートは情報を留めるためのもので、

誰に見せるでもないことをきれいに書く必要はないと思うからだ。

 

パソコンやスマホに支えられている生活の中で、

字を書くことがなくなったと思っていた。

あっても、書類に氏名年齢を書く時くらいだと思っていた。

でも、実際ノートには確かに毎日何かしらを書いているし、

それを見ていると毎日、何かしらを考えて生きているなぁと思う。

自分にしか読めない字

自分の中にしかない考えがある。

誰かに何かを伝えるために、

自分の中のごちゃごちゃしたものを形にしようとは思わなかった。

 

最近、生活の中でその必要性が出てきた。

言葉を伝えるためのスキルが私は弱い。

でも、書きなぐりを少しだけでも読みやすく。そういう気持ちで日々を生きたい。

タイトルに特に意味はない。